お茶との暮らし

    贈りものは“かたちに見える手紙”

    皆さま、こんにちは。オンラインスタッフのケコです。 私たちのお店では、贈りものとして商品を選んでくださる方がとても多くいらっしゃいます。 それは、お中元やお歳暮といった季節のご挨拶だけでなく、誕生日や、お礼、快気祝い、ちょっとした“ありがとう”など、本当にさまざまな場面があります。 けれども、どの贈りものにも、共通しているものがあります。 それは、「想いを届けたい」という気持ちです。 お客様から私たちに向けていただくメッセージのなかに、こんな言葉がありました。 「会いに行けないけれど、代わりに気持ちを届けたくて」「このお茶なら、受け取る方も安心してくれると思ったんです」「季節の節目に、毎年贈ると決めています」 私たちは、それを読むたびに思います。贈りものとは、“かたちに見える手紙”のようなものなのだと。 だからこそ、どんな商品を選ばれるかはもちろん、どんなふうに包まれるか、どんな言葉を添えるか、そのすべてに私たちも心を添えてお届けしたいと考えています。 一つひとつのご注文に、きっとそれぞれの「背景」がある。ご家族のこと、ご友人のこと、職場での出来事や、大切な日のこと。 見えないけれど、確かにそこにある「贈る理由」に、できるかぎり、そっと寄り添えるように。 中村藤吉本店のお茶や菓子は、“おいしさ”だけでなく、“気持ちの橋渡し”になる存在でありたいと願っています。 ひとつの贈りものに込められた、たくさんの想い。 それを受け止められるように、私たちはこれからも、ていねいな手仕事と静かな気持ちを大切にしていきたいと思っています。

    子どもたちの笑顔がつなぐ、日本茶の未来

    子どもたちの笑顔がつなぐ、日本茶の未来―― Hills Work Shop for kids「お茶屋さんになってみよう!」 8月4日、麻布台ヒルズ神谷町駅前広場にて、夏休みの特別イベント Hills Work Shop for kids「お茶屋さんになってみよう!」 を開催しました。「お茶屋さんって、どんなお仕事をしているの?」 そんな小さな疑問から始まる、ほんの1時間の“お茶の旅”。拝見・合組・商品化という3つのステップを通じて、参加した子どもたちは五感を総動員しながら、日本茶の奥深さに触れました。 ① 拝見 ― 茶葉を見て、触れて、香りを知るテーブルの上に並んだのは、煎茶、玉露、碾茶、くき茶、玄米茶の5種類。今回は特別に、当店オリジナルの「まると」印字入り拝見盆をご用意しました。茶葉を前にすると、最初は恐る恐る手を伸ばすお子さまも。しかし一度触れてみると、「玉露や碾茶って、海苔の香りがする!」と目を輝かせる声が。香りを言葉にする瞬間、子どもたちの中に“お茶の世界”が静かに広がっていきます。 ② 合組 ― 世界にひとつだけのブレンドをつくる拝見のあとは、試飲タイム。色鉛筆で水色を塗りながら、お茶の個性を記録します。「この色、もうちょっと黄色っぽいかな?」と、何色も重ねて絶妙なニュアンスを表現する姿はまるでアーティスト。そして、20gになるよう5種類のお茶をブレンドし、緑の袋に詰めていきます。「これが、わたしだけのお茶!」そんな誇らしげな表情が印象的でした。 ③ 商品化 ― 名前をつけて、ラベルを描く最後は、お茶の名前とパッケージデザイン。合組した茶葉の頭文字を並べたものや、お気に入りのアニメなど、発想は自由そのもの。袋に描かれたカラフルなイラストは、どれもその子だけの物語を語っていました。   子どもたちの感想から 「碾茶が抹茶になるなんて知らなかった!」 「家でもお茶を飲むのが楽しみ!」...

    風鈴の音に、心ほどける夏

    皆様、こんにちは😊オンラインスタッフのケコです。毎日、日差しがじりじりと照りつけるようになってきましたね。蝉の声、空に浮かぶ入道雲、すっと伸びた朝顔の蔓 夏の気配が本格的に満ちてきました。 そんななか、私の心にすっと涼を届けてくれる存在が「風鈴」です。風鈴といえば、軒先でカランと鳴る音、というイメージがあるかもしれませんが、実はこの“音で涼をとる”という文化には、昔から続く日本人の繊細な感性が詰まっているんです。 風鈴の起源は中国の「占風鐸(せんふうたく)」という魔除けから始まったと言われていますが、日本では平安時代にはすでに、貴族たちが音を楽しむために軒先に吊るしていたという記録も残っています。音色の中に“風”を感じる。実際に体に風が当たるわけではないのに、耳に届く清らかな音だけで「涼しい」と感じられるこれは、まさに五感の交差点とも言える感覚体験です。 風鈴はガラス製、陶器製、金属製など様々な素材で作られていますが、個人的に心惹かれるのは「南部鉄器」の風鈴。やや低く、深く、余韻の長い音が響き、まるで森の中に一瞬吸い込まれたような静けさが心に訪れます。 京都の夏は、蒸し暑く、どこか身体にまとわりつくような空気に包まれます。その中で、京町家の格子窓から聞こえてくる風鈴の音は、まるで目に見えない“風の贈りもの”のよう。古くから、京都の人々は、風を迎え入れる知恵と工夫を暮らしに取り入れてきました。葦簀(よしず)、打ち水、行灯のやわらかな明かり、そして、風鈴の音。 祇園祭が過ぎた頃から、京都の夏は本番を迎えます。中村藤吉本店の店舗にも、“風”を感じる演出が加わります。カフェへと続く道に吊るされた風鈴の音を聴きながら、冷たい抹茶ゼリイを口に運ぶ。それは、暑さの中でふっと心を鎮めてくれるひとときです。 風鈴の音がもたらす清涼感と、中村藤吉本店の冷たいお茶やお菓子がもたらす口の中の涼しさ。そのふたつが交差するとき、五感が静かに整い、日々の慌ただしさがふっとゆるむ瞬間が生まれます。 例えば「冷抹茶」を一服いただくとき、ただ冷たいというだけでなく、凛とした苦みと香りが、耳に届く風鈴の音色と呼応するように感じられるのです。お茶という“静”の存在と、風の音という“動”の存在。どちらもとても小さな存在でありながら、心に与えるインパクトは決して小さくありません。 皆さんのご自宅にも、ぜひ風鈴をひとつ吊るしてみてはいかがでしょうか?耳をすませることで“風を聴く”という体験が、いつもの日常にちょっとした贅沢を与えてくれます。そして、そこに中村藤吉本店のひとしずく、冷茶や生茶ゼリイ、涼やかな器に注がれた日本茶が加われば、きっと忘れられない夏の記憶ができるはずです。 暑い暑い夏の日も、五感を澄ませてみると、そこには小さな涼しさがちゃんとある。風鈴の音に導かれて、ひととき心がほどけるような、そんな夏をお過ごしくださいね🍃

    お茶の本質にふれる、深く静かな生茶ゼリイ体験

    皆様、こんにちは😊 オンラインスタッフのケコです。 中村藤吉本店の看板商品といえば…そう、「生茶ゼリイ[抹茶]」! 昔は今のように期間ごとに販売しています期間限定の『生茶ゼリイ』はありませんでした。「この抹茶ゼリイ、どこまでいっても抹茶だなぁ」と思いながら、毎日毎日たくさんの生茶ゼリイを陳列していた日々。ゼリイのぷるぷるした触感、抹茶の香りの立ち方、小豆の粒感——フレッシュさを感じさせるものでした。 でも、いつからだったでしょうか。「生茶ゼリイに中村茶が仲間入りするよ」と聞いたとき、私は思わず「ついにここまで来たか」と心の中で呟いてしまいました。 中村茶。それは私たちがブレンドから携わっている、中村藤吉本店のオリジナルのお茶です。抹茶でも、玉露でも、煎茶でもない。だけど、そのすべての“よいところ”をやさしく、豊かに、まろやかに包み込んだような味わい。 このお茶が「生茶ゼリイ」に?その時私は“「生茶ゼリイ」の向こう側”に、ひとつの物語があることに気づきました。「生茶ゼリイ[中村茶]」を試食してみると、「中村茶そのもの」でした。抹茶のような力強さではなく、透明感もありながら、深い余韻がある。そして、驚くほど中村茶の輪郭が口いっぱいに広がっていく。「生茶ゼリイ[中村茶]」を口に含んだ瞬間、「あ、これが“中村藤吉本店の味”なんだ」と、私の中で確信が生まれました。 抹茶のシャープな魅力でも、ほうじ茶のあたたかさでもなく、そのどちらにも寄りすぎないからこそ、贈る相手を選ばない。「お茶好きだけど、何を贈ったらいいか迷う…」というときに、迷わずおすすめできる存在です。 冷たく冷やして、ふるんとした触感を楽しんだあとに口に広がる旨味。ひと口ごとに「静かな余韻」が訪れます。 生茶ゼリイの世界は、いつのまにか進化し、でも変わらない軸を持ち続けています。この夏もまた、私は「生茶ゼリイ[中村茶]」をそっと冷蔵庫に忍ばせて、大切な誰かの「午後の時間」にそっと添えたくなるのです。

    晩夏のひととき。名残の夏を、お茶とともに

    晩夏のひととき。名残の夏を、お茶とともに。こんにちは、オンラインスタッフのケコです😊 8月も半ばを過ぎ、立秋を迎えました。とはいえ、暑さはまだまだ厳しく、蝉の声も力強く響いています。 それでも夕方になると、ふと感じる風の涼しさ。雲のかたちや空の色にも、「夏のおわり」を感じる今日この頃です。 🌿 夏の終わりに飲みたいお茶そんな“晩夏”の頃、私は少し渋みのあるお茶が恋しくなります。 冷たい水出しもいいけれど、低めのお湯でじっくり淹れた煎茶で旨みがしっかり感じられるものも、なんとも心地よいのです。 どこか少し、物静かで。それでいて、やさしく包み込んでくれるような味わい。 🫖 余韻を楽しむ、お茶の時間夏のあいだ、氷でキリッと冷やしたお茶を楽しんでいた反動か、晩夏には、「ぬるめ」「まろやか」「余韻」という言葉が恋しくなります。 ゆっくりとした時間のなかで、カップを両手で包みながら飲むお茶は、ちょっとした季節の移ろいを感じさせてくれるものです。 暑さと涼しさが入り混じる、夏の終わり。どこか少し寂しさを感じながらも、そんな気持ちにそっと寄り添ってくれるのが、お茶の魅力かもしれません。 この“晩夏”という、ちょっと特別な季節に。心をととのえるような一杯を、ぜひお楽しみください🌾    

    わたしの暮らしに、抹茶のプロテイン習慣

    〜朝の集中、午後の癒し、運動後のごほうびに〜 皆さま、こんにちは😊オンラインスタッフのケコです。最近、“プロテイン”を飲む人が増えていますよね。でも、味が単調だったり、甘すぎたり…。「もう少し、自然で、香りのよいものを飲みたい」そんな声をよく耳にします。 そこで今回は、抹茶でつくるプロテインドリンクをご紹介します🌿しっかり身体に届く、でも、余韻はやさしくすっと引いていく。そんな、中村藤吉本店らしい1杯をお届けします。 抹茶プロテインの基本レシピ(1杯分)材料    分量プロテインパウダー(ナチュラル or バニラ味)    20〜25gマッチャスタンダード    2g(小さじ1)無調整豆乳(またはアーモンドミルク、牛乳)    200mlバナナ(冷凍でもOK)    1/2本(オプション)はちみつ or アガベシロップ    小さじ1(お好みで)氷    適量(シェイク or スムージータイプに)   作り方はいたって簡単全ての材料をシェイカーまたはミキサーに入れて、よくシェイク or ブレンドするだけ。 🌈 目的別・アレンジバリエーションもさまざまダイエットを目的に...

    抹茶と白味噌の西京焼き風ソース

    〜魚や鶏に。香りを包む“緑の余韻”〜 皆さま、こんにちは😊オンラインスタッフのケコです。今日は、“抹茶をお料理に使う”という、提案。 お届けするのは、“抹茶と白味噌の西京焼き風ソース”。 抹茶と味噌…?と驚かれるかもしれませんが、これがとっても奥深くて、心に残る味わいになるんです。 🌿「マッチャプレミアム」で引き出す、“香りの奥行き”このレシピで使うのは、上質な抹茶「マッチャプレミアム」。丁寧に点てて飲むのはもちろん、実は、加熱してもその香りの芯は残るのがこの抹茶のすごいところ。 合わせるのは、やさしい甘みと旨みが広がる白味噌。この2つを丁寧に練り合わせて、魚にも鶏にも、そして野菜にも合う、“万能の和ソース”が完成します。 材料(約500ml分)マッチャプレミアム … 4g白味噌 … 150gみりん … 80ml酒 … 50mlグラニュー糖 … 40g出汁 … 180ml(昆布+かつお出汁推奨)※仕上げ抹茶の量は、全体の半量に対して1gが目安です   作り方1️⃣ 鍋にみりんと酒を入れて中火にかけ、軽く煮切る。2️⃣ 白味噌、砂糖、出汁を加え、弱火でじっくり練る。3️⃣ とろりとしたら火を止め、抹茶をふるい入れて素早く混ぜる。 ※この時、香りを飛ばさないよう注意してください。4️⃣ 保存容器に入れて冷蔵庫で保存(1週間以内を目安に)。   🍴使い方はいろいろ!サワラや銀だらなど、白身魚に漬け込んでグリル焼きに。今回は、鶏もも肉に漬けて、こんがりグリルにしました。 焼いたかぶ、れんこん、長芋などに添えて、和ディップとして。 抹茶のソースで、和のひと皿に“特別感”をこの抹茶ソースは、「和のテーブルに、ちょっとした驚きと品のよさ」を添えてくれます。 味噌の甘みと抹茶の香りが、食材の旨みをそっと引き立て、食後にはすっとひいていく、抹茶ならではの余韻が残ります。...

    🌿 豆乳と抹茶のやさしい和スープ

    —初夏の香りを朝の一杯に。— 皆さま、こんにちは😊オンラインスタッフのケコです。 今日は、抹茶を使ったちょっとめずらしいスープをご紹介します。 主役は、「マッチャスターター」と無調整豆乳。白みそと出汁で整えた和の味わいに、抹茶の香りとコクがすっと溶け込む、やさしくて、ほっとする一杯です。 朝食や軽食にもぴったりで、特に暑さが本格化する前の季節におすすめ。冷たいお茶に頼りがちになる前に、ぜひこの温かさを感じてみてください🌱  🥣 材料(2人分)無調整豆乳…200ml出汁(昆布出汁または和風顆粒だしを溶いたもの)…150ml白みそ…小さじ2マッチャスターター…小さじ1塩…少々白すりごま…小さじ1(お好みで)青ねぎ(小口切り)…適量(トッピング用)オリーブオイル…数滴(お好みで)   作り方1️⃣ 抹茶の下準備抹茶はダマにならないよう、少量の豆乳(分量外)でペースト状にしておきます。※茶こしでふるってから使うと、よりなめらかに。 2️⃣ スープを温める小鍋に出汁を入れて中火にかけ、白みそを加えて溶かします。 3️⃣ 豆乳を加える弱火にし、無調整豆乳を加えてゆっくり温めます。※沸騰させないように注意! 4️⃣ 抹茶を加える溶いておいた抹茶を加えてよく混ぜ、塩で味を調えます。 5️⃣ 仕上げ器に注ぎ、白すりごま・青ねぎをトッピング。お好みでオリーブオイルを数滴たらして完成! 美味しく作るポイント豆乳は沸騰NG! 弱火で温めて、分離を防ぎましょう。抹茶は練ってから加えると香りも見た目もUP。味噌の種類により塩加減を調整してください。青ねぎやすりごまで、香りのアクセントを。 🍙 ワンプレートで楽しむ初夏の一皿このスープは、「新茶の茶殻としば漬けのおにぎり」との相性も抜群!白ごはんと新茶の余韻、そして豆乳抹茶の温もりが広がるひと皿は、朝食や軽めのランチにもぴったりです🌞 「お茶を飲む」だけではない、“お茶を食べる”という新しい楽しみ方を、ぜひご自宅で。