お茶との暮らし

リニューアルした『マルトベイク』

多くのみなさまにご愛顧いただいておりました、『抹茶・ほうじ茶フィナンシェ』。   この度、一段と美味しくなって 『マルトベイク』にリニューアルいたしました😊🎊     どのように変わったのか、みなさまに少しだけご紹介。     生まれ変わった“お茶の焼き菓子”   『まると』は当店の屋号、 『ベイク』は焼き上げた、を合わせて 「中村藤吉本店の焼菓子」という意味です。     今まで、抹茶やほうじ茶、季節ごとのフィナンシェも、 高い評価をいただいていました。   しかし、「もっと美味しくできる」という気持ちから 時間をかけて改良を重ねました。     テーマは「時間が経っても美味しい」こと。     当社フィナンシェのしっとり生地はお茶風味を活かすけれど、時間が経つと、べたっとになる...   べたっとすると、口の中でモタつき、お茶の味が感じにくくなりました。  ...

地球の反対側からやってきた、聞いたこともないリズム

  平等院店の入り口に、ティンガティンガアートと呼ばれる、1960年ごろタンザニアの首都ダルエスサラーム郊外で誕生した絵画スタイルで描かれた作品があります。 描いたのはYusuph Michael Lehemu(ユスフ・マイケル・レヘム)。 タンザニア連合共和国マサシ州ンブユニ村に生まれ、ティンガティンガアート創始者であり、叔父でもあるエドワード・S・ティンガティンガ氏の教えを継ぐアーティスト。   「Keep Nature, Life Simple」と題されたその絵は、 平等院店から見た宇治川や当店に残る茶摘みの絵ハガキなどに加え、 さまざまなタンザニアの自然の借景が交わり合う、アフリカンで日本茶で宇治でもあるハッピーな作品です。     もともとは全く違うアートを設置する予定をしていました。     それも素晴らしい作品ではあったものの、なぜここにその作品があるのか、必然性をどうしても説明しきれずに悩んでいたところに、 レヘムさんとの出会いの機会をいただきました。   日本のお茶は、日本人が日本人の味覚や価値観の中で磨きあげ、現在に至ります。 その繊細な香味や色彩、淹れ方の所作は、まさに日本人の審美性と日本の自然からでしか生まれないな、惚れ惚れとしてしまいます。   茶のある生活が物質的であることだけでなく、 まるで自分たちのアイデンティティを思い起こす存在であるような。 そんな存在であるお茶だからこそ、日本人である私たちの目”以外”から見える日本茶は、どのように見えるかに強く惹かれていました。   そこは緑が緑に見えない世界。 飲み物が飲み物ではない世界。かもしれない。...

手摘み手揉みの新茶とは

手摘み手揉みの新茶 2021年4月に京都2021年産・新茶の初市が開催され、中村藤吉本店は一番札で和束町産の「手摘みで手揉み」のお茶を落札いたしました。 この「手摘みで手揉み」のお茶とは一体どういったものなのでしょうか。

本店から「雨の日」の便り

      「今日は雨か…」     薄暗い茶室に入って耳を澄ますと、   雨の音と水琴窟の音。       日頃、雨音をじっと聞くことも無くなったと思いながら   炭を入れ、お香をたく松風を聴き、   抹茶を点てると、茶室に抹茶の香りが立ち籠めます。         雨音だけを聞いて   抹茶を一服いただく。     なんとも言えない、贅沢な時間です。      ...

夏も近づく八十八夜

♬夏も近づく八十八夜 ♬野にも山にも若葉が茂るあれに見えるは  ♬茶摘じゃないか   茶摘みの様子を歌った童謡、耳にしたことはありますか?   八十八夜(はちじゅうはちや)は、立春から数えて88日目の日🌱 今年は5月2日(火)です。   昔から、この日に摘まれたお茶を飲むと、 一年を災いなく過ごせると言い伝えがあるんですよ☺️     年に一度の、お茶屋の祭りごとでもある「新茶」の季節。 昨今の気温気候変化の影響で、茶摘みの時期は年々早くなっています。 2022年の宇治茶の初市も、少し早めの4月23日でした。   そして今年、2023年は4月16日に行われました。   史上最速です。   絶賛、今年の新茶をお作りしている真っ只中。 私たちも毎日ワクワクが止まりません!       冬の間じっくり養分を溜め込んで成長した「新芽」は、 茶農家さんが労を惜しまず努力と愛情を注ぎ続けて育てた賜物。    ...

まいにちのように考えること

わたしたちの製造部では、 自分たちが製造したものだから、『商品』を『製品』と呼びます。      自分たちが作ったものだから、 製品の良さはもちろんよくよく知っています。   自分たちが作ったものだから、 そうでないところも悲しいことによくよく知っています。      まいにち、まいにち。   お客様にお届けすることができるように作ります。      「もう少しこうすれば、もっと美味しくなる。だけど、“食べるお茶”を最大限に味わえる時間が短くなる。」   「もう少しこうすれば、多くのお客様に喜んでいただける。だけど、たくさん作れない。」   「もう少しこうすれば…」   作り手それぞれの立場で、まいにちのように考えています。   悩んで、同じところでとどまっている訳ではありません。      原料を変えてみたり、 作る温度を変えてみたり、 季節によって混ぜる時間を変えてみたり。...

やったことのないことを、やってみる

ドラえもんの道具に、「もしもBOX」というものがあります。     詳しくは原作をご覧いただくとして、「もし〇〇な世界だったら・・・」という 異なる世界を体験できる楽しい道具です。   たまたまいつもの帰り道が工事中で、普段あまり通らない道で帰ると、 ふとした景色に新鮮さを覚えることがあります。慣れや繰り返しはすごいもので、いちいち考えなくとも色々なことが半自動的にできる一方、 たくさんの小さな気づきも見えなくなってしまう。   伝統や歴史はある意味では、その長さと価値ゆえに”あまり通らない道”を選択したり、 考えづらいことがあり悩みますが、その時は「もしもBOX」の出番です。   もしも、世界に急須がなかったら・・・もしも、お茶にお湯や水を注げないとしたら・・・もしも、お茶は飲んではいけないとしたら・・・もしも、もしも、もしも・・・   時おり、そんな知らない世界を旅しています。         やれることや、やってきたことの先に、もし道がないとしたら。自分たちはどうすればよいのか、同時にどうすればお茶や人の役に立つことができるのか。       当たり前のようですが、やったことのないこと、いまはまだできないと感じることをやってみるしかないよう思います。言うほど簡単ではないことも、言うまでもないのですが。   うじきんソフトはそんな状況や考え方から生まれた、当社初の”お茶そのものではない”商品 です。    ...