お茶は、待つ時間も味になる。
皆さま、こんにちは☺️
オンラインスタッフのケコです。
お茶を淹れていると、「まだかな」と思う時間があります。
急須にお湯を注ぎ、蓋を閉める。
そのあと、ほんの少し待つ。
忙しい毎日の中では、その数十秒や数分が、少し長く感じられることもあります。
でも、その時間があるからこそ、お茶はおいしくなるのだと思います。
料理にも、「待つ時間」があります。
ご飯が炊き上がるまで。
パンが焼き上がるまで。
スープがゆっくり煮えるまで。
火を入れたからすぐに完成するのではなく、時間が味をつくってくれます。
お茶も、少し似ています。
茶葉は、お湯を注いだ瞬間に味が出るわけではありません。
ゆっくりと開きながら、香りや旨味を少しずつ湯の中へ届けてくれます。
お茶を淹れるとき、目安にしている時間がそれぞれにあります。
この時間は、「待つ時間」ではなく、茶葉が、自分の持っている味をひらいていく時間です。
急がずに待つことで、一口目のやわらかな甘みも、あとから続く深い旨味も生まれます。
もし半分の時間で注いでしまえば、その味にはまだ出会えません。
煎茶には煎茶のおいしい時間があり、ほうじ茶にはほうじ茶のおいしい時間があります。
それぞれのお茶に、それぞれの「待つ時間」があります。
だから私たちは、お茶を淹れるたびに、時計を見るのではなく、茶葉と向き合います。
香りはどうだろう。
茶葉はどこまで開いただろう。
そんな小さな変化を感じることも、お茶を淹れる楽しさの一つです。
待っている間は、何も起きていないように見えるかもしれません。
けれど、その急須の中では、ゆっくりと味が生まれています。
香りが立ち、旨味が広がり、お茶が一番おいしい瞬間へ近づいていく。
見えない時間にも、ちゃんと意味があります。
私たちは、つい「早く」を選ぶことが多くなりました。
早く届くこと。
早く終わること。
早く答えが出ること。
それはとても便利です。
でも、お茶は少し違います。
急がないほうが、おいしくなるものがあります。
待つことでしか出会えない味があります。
急須にお湯を注いで、少しだけ待つ。
その数十秒が、一杯を変えてくれる。
そして、その時間は、私たち自身の気持ちまで少しゆっくりにしてくれる気がします。
お茶は、待つ時間も味になる。
だから今日も、少しだけ急がずに、お茶を淹れてみませんか。

