新年を寿ぐ一杯

皆様、こんにちは😊オンラインスタッフのケコです。

師走の声を聞くと、不思議と気持ちがそわそわしてきます。
街路樹の葉はすっかり落ち、吐く息は白く、空気はきりりと引き締まる。
忙しさの中にも、どこか静けさが漂う…そんな12月の始まり。

この季節、私が一番楽しみにしているのは「年越しの準備」。
大掃除で家を整え、新しいカレンダーを壁に掛ける。
そうすることで、心の中まで整理されていくような気がします。
そして、新しい一年を迎える心構えが少しずつできてくるのです。

そんな年末年始に欠かせない、京都の古き良き習慣があります。
それが「大福茶(おおぶくちゃ)」。

大福茶の歴史は平安時代にまで遡り…
疫病が流行したある年、六波羅蜜寺の僧・空也上人が梅干しと昆布を入れたお茶を人々に振る舞い、多くの人々が元気を取り戻した…その出来事が起源といわれています。
「梅」は邪気を祓い、「昆布」は「喜ぶ」に通じる縁起物。
新年にこのお茶をいただくことで、一年の健康と幸福を願う風習が広まりました。

中村藤吉本店の大福茶は、香ばしく優しい香りの茎ほうじ茶に、結び昆布と梅を添えた一杯。
口に含むと、ほうじ茶の芳ばしさがふわりと広がり、昆布の旨みと梅の酸味がじんわりと調和します。
冬の冷たい空気の中、湯呑みを手にした瞬間、心と体がふっとほどけていくような感覚、それがこのお茶の魅力です。

私にとって大福茶は、ただの「年始の縁起物」ではなく、
一年を振り返り、心を静め、感謝の気持ちを形にする時間でもあります。
湯気の向こうに、家族や友人の笑顔を思い浮かべながら、
「今年もありがとう」「来年もよろしくね」と心の中でそっとつぶやく。
そんな穏やかな瞬間が、この一杯には詰まっています。

12月の初めにこのお茶を準備することは、新しい年を迎えるため。
年末の忙しさに流されず、自分や大切な人のために、ほっとする時間を確保すること。
それが、新しい一年を明るく迎えるための第一歩かもしれません。

2025年の幕開け、皆様はどんなお茶で迎えますか?
ぜひ、大福茶を手に、温かな時間をお過ごしください。

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