抹茶は、一人では完成しない。
皆さま、こんにちは☺️オンラインスタッフのケコです。
抹茶をいただくとき、皆さまは何を思い浮かべますか。
鮮やかな緑。
きめ細やかな泡。
ふわりと立ち上る香り。
抹茶は、その一杯だけでも十分に美しく、豊かな時間を届けてくれます。
でも、その一杯ができあがるまでには、たくさんの人の手が重なっています。
茶畑で茶葉を育てる人。
碾茶を仕上げる人。
石臼でゆっくりと挽く人。
そして、お茶を点てる人。
そのどれが欠けても、一杯の抹茶は完成しません。
他にもたくさん浮かべませんか?
茶筅をつくる職人さん。

茶筅は、抹茶を点てるための道具です。
茶筅がなかったら、あのなめらかな泡も、口当たりも、生まれません。
一杯を支えている、大切な存在です。
奈良・高山では、古くから茶筅づくりが受け継がれてきました。
一本の竹を細く割り、一本一本の穂先を整え、丁寧に形をつくっていく。
気の遠くなるような手仕事です。
私たちは普段、その工程を見ることはほとんどありません。
だからこそ、茶筅を手にするとき、その背景にある仕事にも思いを巡らせていただけたら嬉しく思います。
中村藤吉平等院店では、高山茶筌の老舗 翠華園 の茶筌師・谷村弥三郎先生をお迎えし、
「世界に一つの茶筌づくりワークショップ」を開催いたします。
谷村先生から茶筅づくりのお話を伺い、普段なかなか知ることのできない道具の世界に触れていただきます。
そして、自分だけの茶筅づくり。
好きな色の糸を選び、ご自身の手で編み掛けを行います。
どの色を選ぶか。
どんな組み合わせにするか。
少し迷う時間も、このワークショップの楽しみの一つです。
完成した茶筅は、世界に一つだけ。
これからご自宅で点てる抹茶の時間を、より特別なものにしてくれるはずです。
このワークショップは、7月に開催した「茶杓づくり」に続く、竹の茶道具シリーズ第二弾。
道具を知ることは、お茶を知ること。
そして、その道具をつくる人を知ることは、お茶の時間をもっと豊かにしてくれることだと思っています。
抹茶は、一人では完成しません。
たくさんの人の手と想いがつながって、ようやく一杯になります。
その物語の一人である茶筅師の仕事に触れながら、自分だけの茶筅をつくるひとときを、ぜひお楽しみください。

